マスクメロン

マスクメロンは日本のメロン栽培の初期の頃から関係が深い、私たちに馴染みの大きいものです。また、現在、様々に改良されて食べられているメロンたちの親にもなっていて、夕張メロンもまた、マスクメロンの子供でもあります。仮面で隠された?マスクメロンの名前の正体や、原産国、歴史などについてご紹介します。

マスクメロン

ネット 緑肉

本来の意味としては品種の名前ではなく、甘い香りをもつ特徴のメロンのすべてを指して「マスクメロン」と呼ばれています。ですので、細かい分類を言いますと、ネット模様のあるアミメロン系というものと、アメリカやヨーロッパで栽培されているカンタロープ系というものを指して呼ぶ総称です。ただし、日本では大正時代にやってきた最初のマスクメロンであるアールス種と、そこから派生したメロンの品種などをさしてマスクメロンと呼ぶことが多いようです。

名前の由来

マスクメロンという名前の「マスク」の由来をご存知でしょうか?果実表面にある網目の模様がマスクをしているようだからでしょうか?それとも、栽培のときに葉っぱのこすれや鳥害から守るため、紙で果実を包んだことからきたのでしょうか?実はどちらも不正解です。

マスクメロンは英語で書くと「musk melon」となり、覆面や被せるという意味のマスクは「mask」と書くのでスペルが違います。では「musk」とは何かと言いますと、そのまま日本語で読むと「ムスク」になりますよね。香水などでムスクというのを聞いたことはありませんでしょうか?和名でいうとジャコウといもの名のですが、そのムスクに似た香りがするのでムスクメロンとよばれ、変化してマスクメロンとなったのです。ちなみに、マスクメロンのことを「ジャコウウリ」と呼ぶ場合もあります。

ジャコウについて

じゃ香とは、ジャコウジカから採取される香料の一種で、香水としてはムスクなどとよぶこともあるものです。甘く、強い香りが特徴です。但し、ジャコウジカはワシントン条約によって絶滅危惧種に指定されている動物ですので、現在ではジャコウジカから採取するということはありません。昨今、ムスクの香りとして使われているのは化学合成した香りです。ちなみにジャコウは感じで書くと「麝香」となります。難しい漢字ですね。余談ですが、タイムというハーブもじゃ香に似た香りがし、そのことからタチジャコウソウともよばれています。

マスクメロンの歴史

マスクメロンの原産国はイギリスで、開発が始められたのは今から数えて100年以上も前、19世紀の話で、とある貴族の家ではたらく農園の園長によって作られたアールスフェボリットが始まりでした。その後、19世紀の終わりごろ、明治時代には日本へやってきたと言われています。農学博士としては有名で、園芸家でもあった福羽 逸人(ふくば はやと)氏による改良が重ねられ、明治の終わりから大正の時代にかけて、日本でも栽培が広まりました。それまでの日本のめろんというと、高級品ではありましたが、比較的甘みも少なく網目模様のない品種だったので、甘いマスクめろんは大きな人気となったようです。

アールス・フェボリット

農園イギリスのマスクメロンの原点、アールスフェボリットですが、実は夕張メロンの母親にもなっているのです。アールスフェボリットとは意味のある言葉で、アールスとは「伯爵の」という意味で、フェボリットは、最近日本でもカタカナ語になった「フェイバリット」つまり「お気に入り」という意味があります。つなげてみると、「伯爵様のおきにいり」という名前のメロンなのですね。この伯爵様とは、アールスメロンを開発したワード農園長が仕えていたラドナー伯爵という方の事なのだそうです。貴族の愛したアールスメロンというわけですね。


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